アシュタンガヨガとは? ~これさえ読めば全貌が掴める!~

アシュタンガヨガとは

アシュタンガヨガとは、動作と呼吸を合わせながらポーズを行う運動量の高いヨガです。特徴は、定められたシークエンス(クラマ)、ヴィンヤサ、ウジャーイ呼吸、バンダ、ドリシュティというテクニックです。

ヨガスタジオでは、運動量・難易度ともに高いと紹介されますが、参加者へのハードルを下げた初心者クラスなどもあります。しっかり体を動かしたい人や、やり甲斐のあるヨガをしたい人にオススメされるヨガとして紹介されます。

また、アシュタンガ・ヴィンヤサ・ヨガとも言い、呼吸に合わせた動作が順番通りに途切れなく行われることから、とても大変というイメージがありますがヨガの経典(ヨーガ・スートラ)に書かれているアシュターンガ(八支則)に則ったスピリチュアルなプラクティスです。アシュトとは8。アンガとは、支則。でアシュタンガと言われています。別の経典にはシャッターンガ(六支則)というものがあります。

アシュタンガヨガは、シュリ・K・パタビジョイス(1915~2009) によってマイソールシティ(南インドの街)で教えられていたものですが、現在は孫のランガ・シャラート・ジョイスが最高指導者として教えられています。

アシュタンガヨガの3種類のクラス

アシュタンガのクラスは、実質3種類存在します。伝統的な2つの指導法であるマイソールスタイルのクラスとレッドクラス。そして今日のヨガスタジオで行われているような多くの人がイメージするステレオタイプのヨガレッスンです。通常、アシュタンガの指導者がアーサナを見せるようなことはしませんが、多くのヨガスタジオで行われている先生がデモを見せながら生徒がマネていくタイプにアレンジされたクラスといえます。

◆マイソールクラス【Mysore class】
アシュタンガヨガの本場マイソールシティで行われているスタイルのクラスを通称マイソールクラスと呼びます。マイソールクラスは、決められたシークエンスを各々が出来るところまで自分のペースで練習していきます。また、指導はマンツーマンで行われ、生徒の熟練度に合わせて先生から新たなアーサナが与えられます。

マイソール=My Soul(私の魂)だと思い違いをしてしまう人がいるのでご注意を!なお、インドが2005年に英語表記をMysoreからMysuruに変えたそうです。カタカナ表記は、マイスール、Google Mapではマイスルになっています。

◆レッドクラス【led class】
指導者のカウントに従いアシュタンガヨガを行っていくクラスです。サンスクリット語のカウントと英語の呼吸の指示(インヘール&エクスヘール)に加え、日本語での説明を含むクラスも存在します。ハーフプライマリーやフルプライマリーのレッドクラスが多く存在します。

赤「red」だと思い違いをしてしまう人がいるのでご注意を!リードの過去形の意味でのレッドです。リード【Lead】(先導する。案内する。率いる。連れて行く。)

アシュタンガヨガの特徴 〜3つのテクニックと2つのヴィンヤサ〜

アーサナを行う際にアシュタンガヨガの特徴としてトリスターナと呼ばれる3つのテクニックと2つの意味を持つヴィンヤサが挙げられます。トリスターナは、ウジャーイ呼吸、バンダ、ドリシュティを指し、ヴィンヤサは、広義と狭義の2つの意味を持ちます。

トリスターナ

◆トリスターナ【Tristana】
トリスターナとは、アシュタンガヨガで行われる3つのテクニックのことを指します。トリは3、スターナは、ステージの意味です。『1つの呼吸法』『3つのバンダ』『9つのドリシュティ』から構成されるテクニックは、先生によっては、呼吸法がヴィンヤサに変わりヴィンヤサ、バンダ、ドリシュティという場合もあります。

ウジャーイ呼吸

◆ウジャーイ・プラーナーヤーマ【Ujjayi Pranayama】
勝利の呼吸法。

ドリシュティ

◆ドリシュティ【Drishti】
視点・目線のこと。また9つの視点【The 9 Gazing Points】ナヴァ・ドリシュティ【Nava Drishtis】と言われています。

1.ウールドヴァ【Urdhva】or アンタラ【Antara】…上方、天空

2.ブルーマディヤイ【Brumadhye】…眉間、アジュナチャクラ(第三の目)

3.ナサグライ【Nasagre】…鼻先。最も多く使われる。

4.パールシュヴァ【Parshva】…右側、右方遠く

5.パールシュヴァ【Parshva】…左側、左方遠く

6.ナビ・チャクラ【Nabhi Chakra】 or ナーボウ【Nabhou】…へそ

7.ハスタグライ【Hastagre】…手

8.アングシュタマディヤイ【Angushthamadhye)】…親指

9.パダヨラグライ【Padayoragre】 or パーダングシュタ【Padangushta】…つま先

バンダ

◆バンダ【Bandha】
ロックする。結合、結ぶ、締め付ける、止める、錠をかける、固定する、などなどの意味。おもに3つあり、3つ全てを同時に保持していることをマハー・バンダ(偉大なる封)と呼びます。

1.ムーラ・バンダ【Mula Bandha】…根底。骨盤底、会陰のあたり。男性と女性では位置が少し異なる。

2.ウディヤーナ・バンダUddiyana Bandha】…上向きに飛ぶ。

3.ジャーランダラ・バンダJalandhara Bandha】…水を保持する。喉のあたり、顎を引き胸に付ける。

ヴィンヤサ

ヴィンヤサ【Vinyasa】
広義では呼吸と動きを同調させるを指し、狭義では、アーサナとアーサナの間の動きを指します。言葉の使い方としては、アーサナとアーサナの間に「ヴィンヤサを入れる」と指示をしたりします。その際のヴィンヤサには2つの意味がありますが現在では、以下のハーフ・ヴィンヤサを「ヴィンヤサを入れる」と表現します。

●フル・ヴィンヤサ…毎回、サマスティティヒからスーリアナマスカーラAを行いアーサナに入ること。

●ハーフ・ヴィンヤサ…各アーサナの後、サマスティティヒには戻らずに、ジャンプバック→チャトランガ・ダンダーサナ→ウールドヴァ・シュヴァーナ・アーサナ→アドームカ・シュヴァーナ・アーサナ→ジャンプスルーを行うことを指す。ただしイレギュラーもある。

6つのシリーズ

アシュタンガヨガには、以下6つのシリーズがあり、殆どの人が1stか2ndを練習しているようです。

【1st】初級/プライマリーシリーズ/ヨガ・チキツァ(身体治療)

【2nd】中級/インターミディエイトシリーズ/ナディ・ショーダナ(神経浄化)

【3rd】上級/アドバンスAシリーズ/スティラ・バーガ(安定した力)

【4th】上級/アドバンスBシリーズ /スティラ・バーガ(安定した力)

【5th】上級/アドバンスCシリーズ/スティラ・バーガ(安定した力)

【6th】上級/アドバンスDシリーズ /スティラ・バーガ(安定した力)

アシュタンガヨガの基本的な流れ

アシュタンガヨガは、以下のような流れで行います。

1.アシュタンガヨガ・マントラ

2.スーリヤ・ナマスカーラA&B

3.スタンディング・シークエンス

4.シッティング・シークエンス

5.フィニッシング・シークエンス

6.マンガラ・マントラ

アシュタンガヨガのアーサナの種類

アシュタンガヨガはアーサナの順序(シークエンス)が決まっています。そして、ヨガ流派の中ではかなりの種類のアーサナを行います。

プライマリーシリーズ(1st)とよばれるシークエンスも約60種類のアーサナを行います。インターミディエイト(2nd)も約40種類、アドバンスA(3rd)も約30種類、4th、5th、、、と平均して約30種類ずつ増えていきますので、相当な数を行うことになります。

プライマリーシリーズ(1st)

0.サマスティティヒ【Samasthiti】

1.スーリヤナマスカーラA【Surya Namaskara A】

2.スーリヤナマスカーラB【Surya Namaskara B】

■スタンディング・シークエンス
3.パーダングシュタ・アーサナ【Padangusthasana】

4.パーダ・ハスタ・アーサナ【Padahastasana】

5.ウッティッタ・トリコーナ・アーサナA【Utthita Trikonasana A】

6.ウッティッタ・トリコーナ・アーサナB【Utthita Trikonasana B】

7.ウッティッタ・パールシュヴァ・コーナ・アーサナA【Utthita Parshvakonasana A】

8.ウッティッタ・パールシュヴァ・コーナ・アーサナB【Utthita Parshvakonasana B】

9.プラサリータ・パドッターナ・アーサナA【Prasarita Padottanasana A】

10.プラサリータ・パドッターナ・アーサナB【Prasarita Padottanasana B】

11.プラサリータ・パドッターナ・アーサナC【Prasarita Padottanasana C】

12.プラサリータ・パドッターナ・アーサナD【Prasarita Padottanasana D】

13.パールシュヴォターナ・アーサナ    【Parsvottanasana】

※ここまでを基本の6つのアーサナという【ヴァリエーションを1とカウントして】

14.ウッティッタ・ハスタ・パーダングシュタ・アーサナA【Utthita Hasta Padangushtasana A】

15.ウッティッタ・ハスタ・パーダングシュタ・アーサナB【Utthita Hasta Padangushtasana B】

16.ウッティッタ・ハスタ・パーダングシュタ・アーサナC【Utthita Hasta Padangushtasana C】

17.アルダ・バッダ・パドモッターナ・アーサナ【Ardha Baddha Padmottanasana】

18.ウトゥカタ・アーサナ【Utkatasana】

19.ヴィーラバドラ・アーサナA【Virabhadrasana A】

20.ヴィーラバドラ・アーサナB【Virabhadrasana B】

■シッティング・シークエンス
21.パシュチマッターナ・アーサナA【Paschimattanasana A】

22.パシュチマッターナ・アーサナB/D【Paschimattanasana B】

23.プールヴォッターナ・アーサナ【Purvottanasana】

24.アルダ・バッダ・パドマ・パシュチマッターナ・アーサナ【Ardha Baddha Padma Paschimattanasana】

25.ティリアング・ムカ・エカ・パーダ・パシュチマッターナ・アーサナ【Triang Mukha Eka Pada Paschimattanasana】

26.ジャーヌ・シールシャ・アーサナA【Janusirsasana A】

27.ジャーヌ・シールシャ・アーサナB【Janusirsasana B】

28.ジャーヌ・シールシャ・アーサナC【Janusirsasana C】

29.マリーチ・アーサナA【Marichasana A】

30.マリーチ・アーサナB【Marichasana B】

31.マリーチ・アーサナC【Marichasana C】

32.マリーチ・アーサナD【Marichasana D】

33.ナヴァ・アーサナ【Navasana】

※ここまでをハーフプライマリーと呼ぶのが一般的

34.プジャ・ピダ・アーサナ【Bujapidasana】

35.クールマ・アーサナ【Kurmasana】

36.スプタ・クールマ・アーサナ【Supta Kurmasana】

37.ガルバ・ピンダ・アーサナ【Garbha Pindasana】

38.クックタ・アーサナ【Kukkutasana】

39.バッダ・コーナ・アーサナA【Baddha Konasana A】

40.バッダ・コーナ・アーサナB【Baddha Konasana B】

41.ウパヴィシュタ・コーナ・アーサナ A【Upavishta Konasana A】

42.ウパヴィシュタ・コーナ・アーサナ B【Upavishta Konasana B】

43.スプタ・コーナ・アーサナ【Supta Konasana】

44.スプタ・ハスタ・パーダングシュタ・アーサナA【Supta Padangusthasana A】

45.スプタ・ハスタ・パーダングシュタ・アーサナB【Supta Padangusthasana B】

46.ウバヤ・パーダングシュタ・アーサナ【Ubhaya Padangushtasana】

47.ウールドヴァ・ムカ・パシュチマッターナ・アーサナ【Urdhva Mukha Paschimattanasana】

48.セツ・バンダ・アーサナ【Setu Bandhasana】

49.ウールドヴァ・ダニュラ・アーサナ【Urdhva Dhanurasana】

50.パシュチマッターナ・アーサナ【Paschimattanasana】

■フィニッシング・シークエンス
52.サルヴァーンガ・アーサナ【Sarvangasana】

53.ハラ・アーサナ【Halaasana】

54.カルナ・ピダ・アーサナ【Karnapidasana】

55.ウールドヴァ・パドマ・アーサナ【Urdhva Padmasana】

56.ピンダ・アーサナ【Pindasana】

57.マツヤ・アーサナ【Matsyasana】

58.ウッターナ・パーダ・アーサナ【Uttsns Padasana】

※ここまでを7つのフィニッシング・シークエンスと呼ぶ

60.チャクラ・アーサナ【Chakrasana】

61.シルシャ・アーサナ/ヘッドスタンディング【Sirsasana】

62.ウールドヴァ・ダンダ・アーサナ/ハーフベンド【Urdhva】

63.バッダパドマ・アーサナ【Baddha Padmasana】

64.ヨガ・ムドラー【Yoga Mudra】

65.パドマ・アーサナ/ジュニューナ・ムドラー【Padmasana】

66.ウトゥプルティヒ【Utplutihi】

67.シャヴァ・アーサナ【Savasana】

インターミディエイト(2nd)

0.サマスティティヒ【Samasthiti】

1.スーリヤナマスカーラA【Surya Namaskara A】

2.スーリヤナマスカーラB【Surya Namaskara B】

■スタンディング・シークエンス

3.パーダングシュタ・アーサナ【Padangusthasana】

4.パーダ・ハスタ・アーサナ【Padahastasana】

5.ウッティッタ・トリコーナ・アーサナA【Utthita Trikonasana A】

6.ウッティッタ【パリヴリッタ】・トリコーナ・アーサナB【Utthita Trikonasana B】

7.ウッティッタ・パールシュヴァ・コーナ・アーサナA【Utthita Parshvakonasana A】

8.ウッティッタ【パリヴリッタ】・パールシュヴァ・コーナ・アーサナB【Utthita Parshvakonasana B】

9.プラサリータ・パドッターナ・アーサナA【Prasarita Padottanasana A】

10.プラサリータ・パドッターナ・アーサナB【Prasarita Padottanasana B】

11.プラサリータ・パドッターナ・アーサナC【Prasarita Padottanasana C】

12.プラサリータ・パドッターナ・アーサナD【Prasarita Padottanasana D】

13.パールシュヴォターナ・アーサナ    【Parsvottanasana】

■シッティング・シークエンス
14.パーシャ・アーサナ【Pashasana】

15.クラウンチャ・アーサナ【Krounchasana】

16.シャラバ・アーサナA【Shalabhasana A】

17.シャラバ・アーサナB【Shalabhasana B】

18.ベーカ・アーサナ【Bhekasana】

19.ダヌラ・アーサナ【Dhanurasana】

20.パールシュヴァ・ダニュラ・アーサナ【Parshva Dhanurasana)

21.ウシュトラ・アーサナ【Ushtrasana】

22.ラグ・ヴァジュラ・アーサナ【Laghu Vajrasana】

23.カポタ・アーサナA【Kapotasana A】

24.カポタ・アーサナB【Kapotasana B】

25.スプタ・ヴァジュラ―サナ【Supta Vajrasana】

26.バカ・アーサナA【Bakasana A】

27.バカ・アーサナB【Bakasana B】

28.バラドヴァージャ・アーサナ【Bharadvajasana】

29.アルダ・マッツェンドラ・アーサナ【Ardha Matsyendrasana】

30.エーカ・パーダ・シルシャ・アーサナ【Eka Pada Shirshasana】

31.ドヴィ・パーダ・シルシャ・アーサナ【Dvi Pada Shirshasana】

32.ヨガニドラ・アーサナ【Yoga Nidrasana】

33.ティッティバ・アーサナA【Tittibhasana A】

34.ティッティバ・アーサナB【Tittibhasana B】

35.ティッティバ・アーサナC【Tittibhasana C】

36.ティッティバ・アーサナD【Tittibhasana D】

37.ピンチャ・マユーラ・アーサナ【Pincha Mayurasana】

38.カランダヴァ・アーサナ【Karandavasana】

39.マユーラ・アーサナ【Mayurasana】

40.ナクラ・アーサナ【Nakrasana】

41.ヴァーターヤナ・アーサナ【Vatayanasana】

42.パリガ・アーサナ【Parighasana】

43.ゴームカ・アーサナA【Gomukhasana A】

44.ゴームカ・アーサナB【Gomukhasana B】

45.スプタ・ウールドヴァ・パーダ・ヴァジュラ・アーサナ【Supta Urdhva Pada Vajrasana】

※3rdを練習する場合は、ここから切り替わる。

46.ムクタ・ハスタ・シールシャ・アーサナA【Mukta Hasta Shirshasana A】

47.ムクタ・ハスタ・シールシャ・アーサナB【Mukta Hasta Shirshasana B】

48.ムクタ・ハスタ・シールシャ・アーサナC【Mukta Hasta Shirshasana C】

49.バッダ・ハスタ・シールシャ・アーサナA【Baddha Hasta Shirshasana A】

50.バッダ・ハスタ・シールシャ・アーサナB【Baddha Hasta Shirshasana B】

51.バッダ・ハスタ・シールシャ・アーサナC【Baddha Hasta Shirshasana C】

52.バッダ・ハスタ・シールシャ・アーサナD【Baddha Hasta Shirshasana D】

53.ウールドヴァ・ダニュラ・アーサナ【Urdhva Dhanurasana】

54.パシュチマッターナ・アーサナ【Paschimattanasana】

■フィニッシング・シークエンス
55.サルヴァーンガ・アーサナ【Sarvangasana】

56.ハラ・アーサナ【Halaasana】

57.カルナ・ピーダ・アーサナ【Karnapidasana】

58.ウールドヴァ・パドマ・アーサナ【Urdhva Padmasana】

59.ピンダ・アーサナ【Pindasana】

60.マツヤ・アーサナ【Matsyasana】

61.ウッターナ・パーダ・アーサナ【Uttsns Padasana】

※ここまでを7つのフィニッシング・シークエンスと呼ぶ

62.チャクラーサナ【Chakrasana】

63.シルシャーサナ/ヘッドスタンディング【Sirsasana】

64.ウールドヴァ・ダンダーサナ/ハーフベンド【Urdhva】

65.バッダパドマーサナ【Baddha Padmasana】

66.ヨガ・ムドラー【Yoga Mudra】

67.パドマーサナ/ジュニューナ・ムドラー【Padmasana】

68.ウトゥプルティヒ【Utplutihi】

69.シャヴァ・アーサナ【Savasana】

 

プライマリーシリーズの約60種類のアーサナはスタンディング、シッティング、フィニッシングシークエンスという分類方法の総計を指す。スリヤナマスカーラAとBはアーサナではないとみなす。ダンダーサナ・ポジション、ティッティバーサナ・ポジション、シールシャーサナ・ハーフベンドは、移行の途中とみなしアーサナから除外。サマスティティヒ、ヨガムドラ、ウトゥプルティヒも除外。他の流派で云われるシャヴァアーサナはアシュタンガではレストポーズであり、アシュタンガではスカ・アーサナという。また、名称が異なる場合もあり、ウッティッタ・ハスタ・パダングシュタ・アーサナB→パールシュヴァ・サヒタなど。よって正確な数ではないので、±5はあるかもしれない。

アシュタンガのマントラについて

マントラ(Mantra)とは、真言、呪文、祈りの意味です。オーム(OM)もそれひとつでマントラとなります。アシュタンガでは、始まりと終わりに、2種類のマントラを唱えます。基本は、先生が先に唱え、追随して生徒が唱える、コール・アンド・レスポンス形式で行われます。先生によっては同時に唱える場合もあります。

マイソールスタイルのクラスに於いては、バラバラに練習を始めるため、各自が心の中で唱えて(マーナシカ)から練習を始めます。その後、先生が「サマスティティヒ」と云ったら、マントラを唱える合図となりますので、練習を一度止め、オープニング・マントラを唱えます。唱え終わったら、フルヴィンヤサ(太陽礼拝Aのカタチでダウンドッグでアーサナに入る)で自分の練習に戻ります。※太陽礼拝、スタンディングはそのまま行います。

オープニング・マントラ(アシュタンガヨガ・マントラ)

OM

Vande Gurunam Charanaravinde

Sandarshita Svatma Sukava Bodhe

Nih Sreyase Jangali Kayamane

Samsara Halahala Mohashantyai

Abahu Purushakaram

Shankha Cakr Asi Dharinam

Sahasra Sirasam Svetam

Pranamami Patanjalim

OM

オーム

ヴァンデー グルーナーム チャラナーラヴィンデー

サンダルシッタ スワートマ スカーヴァーボーデー

ニッシューレーヤセー ジャーンガリ カーヤマーネー

サンサーラ ハーラハラ モーハ シャンティエイ

アーバーフ プルシャーカーラン

シャンカ チャクラ アシ ダハーリナム

サハスラ シラサム シュウェータン

プラナマーミ パタンジャリム

オーム

クロージングマントラ(マンガラ・マントラ)

OM

Svasthi Praja Bhyaha

Pari Pala Yantam

Nya Yena Margena

Mahim Mahishaha

Go Brahmanebhyaha

Shubamastu Nityam

Lokah Samastah Sukhino Bhavantu

Om Shanti Shanti Shantihi

オーム

スワスティ プラジャ ビヤハ

パリ パレ ヤンタム

ニャ イェナー マルゲーナ

マヘーム マヒーシャハ

ゴー ブラーマネビャハ

シュバマストゥ ニティヤム

ローカーハ サマスターハ スキノォ バヴァントゥ

オーム シャンティ シャンティ シャンティヒ

アシュタンガヨガで使われるカウント

アシュタンガヨガのレッドクラスでは、先生がサンスクリット語でカウントをとります。プラクティショナーは、そのカウントに合わせて、アーサナとヴィンヤサを行っていきます。1st~4thで使われる数字は最大は29です。1stに登場するスプタ・パダーングシュタ・アーサナがそれにあたります。

1┃ekam┃エーカム

2┃dve┃ドヴェ

3┃trini┃トリニ

4┃catvari┃チャトヴァリ

5┃panca┃パンチャ

6┃shat┃シャット

7┃sapta┃サプタ

8┃ashtau┃アシュトゥ

9┃nava┃ナヴァ

10┃dasha┃ダシャ

11┃ekadasha┃エーカーダシャ

12┃dvadasha┃ドゥヴァダシャ

13┃trayodasha┃トラヨダシャ

14┃caturdasha┃チャトルダシャ

15┃pancadasha┃パンチャダシャ

16┃shodasha┃ショーダシャ

17┃saptadasha┃サプタダシャ

18┃ashtadasha┃アシュターダシャ

19┃ekonavimshatih┃エーコーナヴィムシャティヒ

20┃vimshatihヴィムシャティヒ

21┃ekavimshatih┃エーカーヴィムシャティヒ

22┃dvavimshatih┃ドゥヴァヴィムシャティヒ

23┃trayovimshatih┃トラヨーヴィムシャティヒ

24┃catruvimshatih┃チャトルヴィムシャティヒ

25┃pancavimshatih┃パンチャヴィムシャティヒ

26┃shadvimshatih┃シャッドヴィムシャティヒ

27┃saptavimshatih┃サプタヴィムシャティヒ

28┃ashtovimshatih┃アシュトーヴィムシャティヒ

29┃ekonatrimshatih┃エーコーナトリムシャティヒ

アシュタンガヨガの歴史

アシュタンガヨガの歴史は、リシ・ヴァマナ(紀元前の聖者)による『ヨーガ・コールンタ』それに含まれる、リシ・パタンジャリ(紀元前の聖者)の『ヨーガ・スートラ』に由来するものとされています。

現代ヨガの父と称される、T・クリシュナマチャリアがその師であるラマ・モハン・ブラマチャーリから、今は無きヨーガ・コールンタを学び、マイソールシティでヨガを教えていた際に、パタビ・ジョイスに教えたということです。その後、パタビ・ジョイスは師から学んだマイソールスタイルをアシュタンガ・ヴィンヤサ・ヨガへと確立させました。またこのアシュタンガヨガから、パワーヨガ、ジバムクティヨガ、ロケットヨガ、ヴィンヤサヨガ、フローヨガなど派生を誕生したことからも、現代ヨガのターニングポイントであると言えます。

◆系譜

リシ・パタンジャリ「ヨーガ・スートラ」(紀元前)

リシ・ヴァマナ「ヨーガ・コールンタ」(紀元前)

ティルマライ・クリシュナマチャリア(1888-1989)

クリシュナ・パタビ・ジョイス(1915~2009)

サラスワティ・ジョイス「娘」
シャミラ・マヘーシュ「孫娘」
ランガ・シャラース・ジョイス「孫」現指導者

ヨガ・コールンタ

アシュタンガ・ヴィンヤサ・ヨガの起源は、リシ・ヴァマナが記した「ヨーガ・コールンタ」というものに載っていたというものです。そのヨガ・コールンタには、ヴィンヤサ・システム、ヨーガ・シャーストラ(ヨーガ・スートラ&ヨーガ・バーシャ)、ドリシュティ、バンダ、ムドラ―が書かれていたとされています。T・クリシュナマチャリアは、ラマ・モハン・ブラマチャーリ学んだ他、インドのカルカッタ図書館にてヨーガ・コールンタを見つけたそうですが、現在は残っていません。

「ヴィナ・ヴィンヤサ・ヨゲナ・アサナディン・ナ・カライェット おお、ヨギよ。ヴィンヤサなしでアーサナをすることなかれ」

ヨーガ・スートラのアシュターンガ・ヨーガについて

リシ・パタンジャリは全195節(196という場合もある)のヨーガ・スートラ(ヨガの代表的な経典)を編纂(へんさん)しました。その中に書かれていたことが、アシュターンガ・ヨーガ(八支則のヨガ)です。アシュタンガ・ヴィンヤサ・ヨガの哲学の部分は、このヨーガ・スートラの第2章28節(以下数字のみで表す。例:2.28)から3.3にわたって30以上の節で説明されています。このアシュターンガにあたる部分が最も古くから存在しているという見解もあることから、アシュターンガとは大変重要であると推測できます。

 

1.ヤマ【Yama】…禁戒
-アヒムサ【Ahimsa】…非暴力
-サティヤ【Satya】…嘘をつかない
-アステヤ【Asteya】不盗
-ブラフマチャリヤ【Brahmacharya】…貞操
-アパリグラハ【Aparigraha】…不貪

2.ニヤマ【Niyama】…勧戒
-シャウチャ【Shaucha】…清潔
-サントーシャ【Santosha】知足
-タパス【Tapas】…苦行
-スワディヤーヤ【Swadhyaya】…聖典読経
-イーシュワラプラニダーナ【Ishvarapranidhana】…自在神祈念

3.アーサナ【Asana】…座法、ポーズ

4.プラーナーヤーマ【Pranayama】…調気法、呼吸法

5.プラティヤハーラ【Pratyahara】…感覚の制御

6.ダーラナ【Dharana】…集中

7.ディヤーナ【Dhyana】…瞑想

8.サマーディ【Samadi】…悟り

パタンジャリのヨーガ・スートラにあるアシュターンガ・ヨーガの部分
2.28 8つの支則の実践の効果について
2.29 8つの支則の列挙
2.30 5つのヤマ
2.31 普遍的な戒律
2.32 5つのニヤマ
2.33 戒律を守るための方法
2.34 戒律を守る際の障害
2.35 アヒムサーの効果
2.36 サティヤの効果
2.37 アステヤの効果
2.38 ブラフマチャリヤの効果
2.39 アパリグラハの効果
2.40 サウチャの効果
2.41 サウチャの効果2
2.42 サントーシャの効果
2.43 タパスの効果
2.44 スヴァディヤーヤの効果
2.45 イーシュヴァラ・プラニダーナの効果
2.46 アーサナについて
2.47 アーサナについて2
2.48 アーサナについて3
2.49 プラーナーヤーマについて
2.50 プラーナーヤーマについて2
2.51 プラーナーヤーマについて3
2.52 プラーナーヤーマについて4
2.53 ダーラナーについて
2.54 プラティヤハーラについて
2.55 プラティヤハーラについて2
3.1  ダーラナーについて2
3.2  ディヤーナについて
3.3  サマーディについて

アシュタンガヨガの練習日程

基本的には、毎日練習するのがアシュタンガヨガです。しかし、ムーン・デイと呼ばれる、新月(ダーク・ムーン)と満月(フル・ムーン)は実践しません。あと、女性の場合は月経の最初の数日間はお休みするか、簡単なアーサナをすることが勧められています。それと、日本では土曜日をだいたい休みにしているスタジオが多いです。

午前に新月(満月)になる時は、例えば、火曜日の午前1時10分に新月になるのであれば、月曜日は練習しないということになります。月の満ち欠けのピークになるまでの24時間はプラクティスしない時間となります。月曜日の午前1時10分~火曜日の午前1時10分までは練習しない。練習は、火曜日の午前1時10分1秒からOKということになります。

自宅での自主練するためのポイント

・アシュタンガは日曜日から金曜日まで練習します。

・お休みは、土曜日とムーンデイと呼ばれる新月と満月です。

・ヨガの伝統では午前3時から午前5時までが最適だといわれています。

・次に午前5時から9時までの時間もよいといわれています。

・月経の初日から3日はお休みするようにしましょう。

・初心者は最低でも週3回練習し、慣れてきたら5回から6回に増やしましょう。

※セカンド以降を練習している人は、金曜日はファーストを練習します。

その他

●アシュタンガヨガでは、シャヴァ・アーサナ(しかばねのポーズ)とは言わずレストポーズといいます。もしくは、スカ・アーサナ(楽な姿勢)便宜上シャヴァーサナと呼ぶことはあります。

●T・クリシュナマチャリアが指導をしていた当初は、太陽礼拝(スーリヤナマスカーラ)はアーサナとは別のものとして扱われていた。
また、インドの太陽礼拝に合わせて作られたエクササイズの一種でヨガの一部ではないと主張する人もいる。

●K・パタビ・ジョイス師は1970年代にアシュタンガ・ヴィンヤサと呼ぶようになったという。それまでは、アーサナを教えていると言っていたようです。

●このサイトでは、ヨーガ・スートラのアシュタンガを『アシュターンガ・ヨーガ』といい、アシュタンガ・ヴィンヤサ・ヨガを『アシュタンガヨガ』と区別しますが全く別のものという意味で分けているわけではありません。発音的には、ヨーガと伸ばすとされていますが、そもそもサンスクリット語を英語表記してそれを日本語のカタカナとして表しているので正しいとか間違ってるなどは無いというのが見解です。

 

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