アシュタンガヨガとは
アシュタンガヨガとは、動作と呼吸を合わせながらポーズを行う運動量の高いヨガです。特徴は、定められたシークエンス(クラマ)、ヴィンヤサ、ウジャイ呼吸、バンダ、ドリシュティというテクニックです。
ヨガスタジオでは、運動量・難易度ともに高いと紹介されますが、参加者へのハードルを下げた初心者クラスなどもあります。しっかり体を動かしたい人や、やり甲斐のあるヨガをしたい人にオススメされるヨガとして紹介されます。
また、アシュタンガ・ヴィンヤサ・ヨガとも言い、呼吸に合わせた動作が順番通りに途切れなく行われることから、とても大変というイメージがありますがヨガの経典(ヨーガ・スートラ)に書かれているアシュターンガ(八支則)に則ったスピリチュアルなプラクティスです。アシュトとは8。アンガとは、支則。でアシュタンガと言われています。別の経典にはシャッターンガ(六支則)というものがあります。
アシュタンガヨガは、シュリ・K・パタビジョイス(1915~2009) によってマイソールシティ(南インドの街)で教えられていたものですが、現在は孫のランガ・シャラート・ジョイスが最高指導者として教えられています。
アシュタンガヨガの3種類のクラス
アシュタンガのクラスは、実質3種類存在します。伝統的な2つの指導法であるマイソールスタイルのクラスとレッドクラス。そして今日のヨガスタジオで行われているような多くの人がイメージするステレオタイプのヨガレッスンです。通常、アシュタンガの指導者がアーサナを見せるようなことはしませんが、多くのヨガスタジオで行われている先生がデモを見せながら生徒がマネていくタイプにアレンジされたクラスといえます。
◆マイソールクラス【Mysore class】
アシュタンガヨガの本場マイソールシティで行われているスタイルのクラスを通称マイソールクラスと呼びます。マイソールクラスは、決められたシークエンスを各々が出来るところまで自分のペースで練習していきます。また、指導はマンツーマンで行われ、生徒の熟練度に合わせて先生から新たなアーサナが与えられます。
マイソール=My Soul(私の魂)だと思い違いをしてしまう人がいるのでご注意を!なお、インドが2005年に英語表記をMysoreからMysuruに変えたそうです。カタカナ表記は、マイスール、Google Mapではマイスルになっています。
◆レッドクラス【led class】
指導者のカウントに従いアシュタンガヨガを行っていくクラスです。サンスクリット語のカウントと英語の呼吸の指示(インヘール&エクスヘール)に加え、日本語での説明を含むクラスも存在します。ハーフプライマリーやフルプライマリーのレッドクラスが多く存在します。
赤「red」だと思い違いをしてしまう人がいるのでご注意を!リードの過去形の意味でのレッドです。リード【Lead】(先導する。案内する。率いる。連れて行く。)
アシュタンガヨガの特徴 〜3つのテクニックと2つのヴィンヤサ〜
アーサナを行う際にアシュタンガヨガの特徴としてトリスターナと呼ばれる3つのテクニックと2つの意味を持つヴィンヤサが挙げられます。トリスターナは、ウジャーイ呼吸、バンダ、ドリシュティを指し、ヴィンヤサは、広義と狭義の2つの意味を持ちます。
トリスターナ
◆トリスターナ【Tristana】
トリスターナとは、アシュタンガヨガで行われる3つのテクニックのことを指します。トリは3、スターナは、ステージの意味です。『1つの呼吸法』『3つのバンダ』『9つのドリシュティ』から構成されるテクニックは、先生によっては、呼吸法がヴィンヤサに変わりヴィンヤサ、バンダ、ドリシュティという場合もあります。
◆ウジャイ・プラーナーヤーマ【Ujjayi Pranayama】
勝利の呼吸法。
◆ドリシュティ【Drishti】
視点・目線のこと。また9つの視点【The 9 Gazing Points】ナヴァ・ドリシュティ【Nava Drishtis】と言われています。
1.ウールドヴァ【Urdhva】or アンタラ【Antara】…上方、天空
2.ブルーマディヤイ【Brumadhye】…眉間、アジュナチャクラ(第三の目)
3.ナサグライ【Nasagre】…鼻先。最も多く使われる。
4.パールシュヴァ【Parshva】…右側、右方遠く
5.パールシュヴァ【Parshva】…左側、左方遠く
6.ナビ・チャクラ【Nabhi Chakra】 or ナーボウ【Nabhou】…へそ
7.ハスタグライ【Hastagre】…手
8.アングシュタマディヤイ【Angushthamadhye)】…親指
9.パダヨラグライ【Padayoragre】 or パーダングシュタ【Padangushta】…つま先
◆バンダ【Bandha】
ロックする。結合、結ぶ、締め付ける、止める、錠をかける、固定する、などなどの意味。おもに3つあり、3つ全てを同時に保持していることをマハー・バンダ(偉大なる封)と呼びます。
1.ムーラ・バンダ【Mula Bandha】…根底。骨盤底、会陰のあたり。男性と女性では位置が少し異なる。
2.ウディヤーナ・バンダ【Uddiyana Bandha】…上向きに飛ぶ。
3.ジャーランダラ・バンダ【Jalandhara Bandha】…水を保持する。喉のあたり、顎を引き胸に付ける。
◆ヴィンヤサ【Vinyasa】
広義では呼吸と動きを同調させるを指し、狭義では、アーサナとアーサナの間の動きを指します。言葉の使い方としては、アーサナとアーサナの間に「ヴィンヤサを入れる」と指示をしたりします。その際のヴィンヤサには2つの意味がありますが現在では、以下のハーフ・ヴィンヤサを「ヴィンヤサを入れる」と表現します。
●フル・ヴィンヤサ…毎回、サマスティティヒからスーリアナマスカーラAを行いアーサナに入ること。
●ハーフ・ヴィンヤサ…各アーサナの後、サマスティティヒには戻らずに、ジャンプバック→チャトランガ・ダンダーサナ→ウールドヴァ・シュヴァーナ・アーサナ→アドームカ・シュヴァーナ・アーサナ→ジャンプスルーを行うことを指す。ただしイレギュラーもある。
6つのシリーズ
アシュタンガヨガには、以下6つのシリーズがあり、殆どの人が1stか2ndを練習しているようです。
【1st】初級/プライマリーシリーズ/ヨガ・チキツァ(身体治療)
【2nd】中級/インターミディエイトシリーズ/ナディ・ショーダナ(神経浄化)
【3rd】上級/アドバンスAシリーズ/スティラ・バーガ(安定した力)
【4th】上級/アドバンスBシリーズ /スティラ・バーガ(安定した力)
【5th】上級/アドバンスCシリーズ/スティラ・バーガ(安定した力)
【6th】上級/アドバンスDシリーズ /スティラ・バーガ(安定した力)
アシュタンガヨガの基本的な流れ
アシュタンガヨガは、以下のような流れで行います。
1.アシュタンガヨガ・マントラ
2.スーリヤ・ナマスカーラA&B
3.スタンディング・シークエンス
4.シッティング・シークエンス
5.フィニッシング・シークエンス
6.マンガラ・マントラ
アシュタンガヨガのアーサナの種類
アシュタンガヨガはアーサナの順序(シークエンス)が決まっています。そして、ヨガ流派の中ではかなりの種類のアーサナを行います。
プライマリーシリーズ(1st)とよばれるシークエンスも約60種類のアーサナを行います。インターミディエイト(2nd)も約40種類、アドバンスA(3rd)も約30種類、4th、5th、、、と平均して約30種類ずつ増えていきますので、相当な数を行うことになります。
プライマリーシリーズ(1st)
0.サマスティティヒ【Samasthiti】
1.スーリヤナマスカーラA【Surya Namaskara A】
2.スーリヤナマスカーラB【Surya Namaskara B】
■スタンディング・シークエンス
3.パーダングシュタ・アーサナ【Padangusthasana】
4.パーダ・ハスタ・アーサナ【Padahastasana】
5.ウッティッタ・トリコーナ・アーサナA【Utthita Trikonasana A】
6.ウッティッタ・トリコーナ・アーサナB【Utthita Trikonasana B】
7.ウッティッタ・パールシュヴァ・コーナ・アーサナA【Utthita Parshvakonasana A】
8.ウッティッタ・パールシュヴァ・コーナ・アーサナB【Utthita Parshvakonasana B】
9.プラサリータ・パドッターナ・アーサナA【Prasarita Padottanasana A】
10.プラサリータ・パドッターナ・アーサナB【Prasarita Padottanasana B】
11.プラサリータ・パドッターナ・アーサナC【Prasarita Padottanasana C】
12.プラサリータ・パドッターナ・アーサナD【Prasarita Padottanasana D】
13.パールシュヴォターナ・アーサナ 【Parsvottanasana】
※ここまでを基本の6つのアーサナという【ヴァリエーションを1とカウントして】
14.ウッティッタ・ハスタ・パーダングシュタ・アーサナA【Utthita Hasta Padangushtasana A】
15.ウッティッタ・ハスタ・パーダングシュタ・アーサナB【Utthita Hasta Padangushtasana B】
16.ウッティッタ・ハスタ・パーダングシュタ・アーサナC【Utthita Hasta Padangushtasana C】
17.アルダ・バッダ・パドモッターナ・アーサナ【Ardha Baddha Padmottanasana】
18.ウトゥカタ・アーサナ【Utkatasana】
19.ヴィーラバドラ・アーサナA【Virabhadrasana A】
20.ヴィーラバドラ・アーサナB【Virabhadrasana B】
■シッティング・シークエンス
21.パシュチマッターナ・アーサナA【Paschimattanasana A】
22.パシュチマッターナ・アーサナB/D【Paschimattanasana B】
23.プールヴォッターナ・アーサナ【Purvottanasana】
24.アルダ・バッダ・パドマ・パシュチマッターナ・アーサナ【Ardha Baddha Padma Paschimattanasana】
25.ティリアング・ムカ・エカ・パーダ・パシュチマッターナ・アーサナ【Triang Mukha Eka Pada Paschimattanasana】
26.ジャーヌ・シールシャ・アーサナA【Janusirsasana A】
27.ジャーヌ・シールシャ・アーサナB【Janusirsasana B】
28.ジャーヌ・シールシャ・アーサナC【Janusirsasana C】
29.マリーチ・アーサナA【Marichasana A】
30.マリーチ・アーサナB【Marichasana B】
31.マリーチ・アーサナC【Marichasana C】
32.マリーチ・アーサナD【Marichasana D】
33.ナヴァ・アーサナ【Navasana】
※ここまでをハーフプライマリーと呼ぶのが一般的
34.プジャ・ピダ・アーサナ【Bujapidasana】
35.クールマ・アーサナ【Kurmasana】
36.スプタ・クールマ・アーサナ【Supta Kurmasana】
37.ガルバ・ピンダ・アーサナ【Garbha Pindasana】
38.クックタ・アーサナ【Kukkutasana】
39.バッダ・コーナ・アーサナA【Baddha Konasana A】
40.バッダ・コーナ・アーサナB【Baddha Konasana B】
41.ウパヴィシュタ・コーナ・アーサナ A【Upavishta Konasana A】
42.ウパヴィシュタ・コーナ・アーサナ B【Upavishta Konasana B】
43.スプタ・コーナ・アーサナ【Supta Konasana】
44.スプタ・ハスタ・パーダングシュタ・アーサナA【Supta Padangusthasana A】
45.スプタ・ハスタ・パーダングシュタ・アーサナB【Supta Padangusthasana B】
46.ウバヤ・パーダングシュタ・アーサナ【Ubhaya Padangushtasana】
47.ウールドヴァ・ムカ・パシュチマッターナ・アーサナ【Urdhva Mukha Paschimattanasana】
48.セツ・バンダ・アーサナ【Setu Bandhasana】
49.ウールドヴァ・ダニュラ・アーサナ【Urdhva Dhanurasana】
50.パシュチマッターナ・アーサナ【Paschimattanasana】
■フィニッシング・シークエンス
52.サルヴァーンガ・アーサナ【Sarvangasana】
53.ハラ・アーサナ【Halaasana】
54.カルナ・ピダ・アーサナ【Karnapidasana】
55.ウールドヴァ・パドマ・アーサナ【Urdhva Padmasana】
56.ピンダ・アーサナ【Pindasana】
57.マツヤ・アーサナ【Matsyasana】
58.ウッターナ・パーダ・アーサナ【Uttsns Padasana】
※ここまでを7つのフィニッシング・シークエンスと呼ぶ
60.チャクラ・アーサナ【Chakrasana】
61.シルシャ・アーサナ/ヘッドスタンディング【Sirsasana】
62.ウールドヴァ・ダンダ・アーサナ/ハーフベンド【Urdhva】
63.バッダパドマ・アーサナ【Baddha Padmasana】
64.ヨガ・ムドラー【Yoga Mudra】
65.パドマ・アーサナ/ジュニューナ・ムドラー【Padmasana】
66.ウトゥプルティヒ【Utplutihi】
67.シャヴァ・アーサナ【Savasana】
インターミディエイト(2nd)
0.サマスティティヒ【Samasthiti】
1.スーリヤナマスカーラA【Surya Namaskara A】
2.スーリヤナマスカーラB【Surya Namaskara B】
■スタンディング・シークエンス
3.パーダングシュタ・アーサナ【Padangusthasana】
4.パーダ・ハスタ・アーサナ【Padahastasana】
5.ウッティッタ・トリコーナ・アーサナA【Utthita Trikonasana A】
6.ウッティッタ【パリヴリッタ】・トリコーナ・アーサナB【Utthita Trikonasana B】
7.ウッティッタ・パールシュヴァ・コーナ・アーサナA【Utthita Parshvakonasana A】
8.ウッティッタ【パリヴリッタ】・パールシュヴァ・コーナ・アーサナB【Utthita Parshvakonasana B】
9.プラサリータ・パドッターナ・アーサナA【Prasarita Padottanasana A】
10.プラサリータ・パドッターナ・アーサナB【Prasarita Padottanasana B】
11.プラサリータ・パドッターナ・アーサナC【Prasarita Padottanasana C】
12.プラサリータ・パドッターナ・アーサナD【Prasarita Padottanasana D】
13.パールシュヴォターナ・アーサナ 【Parsvottanasana】
■シッティング・シークエンス
14.パーシャ・アーサナ【Pashasana】
15.クラウンチャ・アーサナ【Krounchasana】
16.シャラバ・アーサナA【Shalabhasana A】
17.シャラバ・アーサナB【Shalabhasana B】
18.ベーカ・アーサナ【Bhekasana】
19.ダヌラ・アーサナ【Dhanurasana】
20.パールシュヴァ・ダニュラ・アーサナ【Parshva Dhanurasana)
21.ウシュトラ・アーサナ【Ushtrasana】
22.ラグ・ヴァジュラ・アーサナ【Laghu Vajrasana】
23.カポタ・アーサナA【Kapotasana A】
24.カポタ・アーサナB【Kapotasana B】
25.スプタ・ヴァジュラ―サナ【Supta Vajrasana】
26.バカ・アーサナA【Bakasana A】
27.バカ・アーサナB【Bakasana B】
28.バラドヴァージャ・アーサナ【Bharadvajasana】
29.アルダ・マッツェンドラ・アーサナ【Ardha Matsyendrasana】
30.エーカ・パーダ・シルシャ・アーサナ【Eka Pada Shirshasana】
31.ドヴィ・パーダ・シルシャ・アーサナ【Dvi Pada Shirshasana】
32.ヨガニドラ・アーサナ【Yoga Nidrasana】
33.ティッティバ・アーサナA【Tittibhasana A】
34.ティッティバ・アーサナB【Tittibhasana B】
35.ティッティバ・アーサナC【Tittibhasana C】
36.ティッティバ・アーサナD【Tittibhasana D】
37.ピンチャ・マユーラ・アーサナ【Pincha Mayurasana】
38.カランダヴァ・アーサナ【Karandavasana】
39.マユーラ・アーサナ【Mayurasana】
40.ナクラ・アーサナ【Nakrasana】
41.ヴァーターヤナ・アーサナ【Vatayanasana】
42.パリガ・アーサナ【Parighasana】
43.ゴームカ・アーサナA【Gomukhasana A】
44.ゴームカ・アーサナB【Gomukhasana B】
45.スプタ・ウールドヴァ・パーダ・ヴァジュラ・アーサナ【Supta Urdhva Pada Vajrasana】
※3rdを練習する場合は、ここから切り替わる。
46.ムクタ・ハスタ・シールシャ・アーサナA【Mukta Hasta Shirshasana A】
47.ムクタ・ハスタ・シールシャ・アーサナB【Mukta Hasta Shirshasana B】
48.ムクタ・ハスタ・シールシャ・アーサナC【Mukta Hasta Shirshasana C】
49.バッダ・ハスタ・シールシャ・アーサナA【Baddha Hasta Shirshasana A】
50.バッダ・ハスタ・シールシャ・アーサナB【Baddha Hasta Shirshasana B】
51.バッダ・ハスタ・シールシャ・アーサナC【Baddha Hasta Shirshasana C】
52.バッダ・ハスタ・シールシャ・アーサナD【Baddha Hasta Shirshasana D】
53.ウールドヴァ・ダニュラ・アーサナ【Urdhva Dhanurasana】
54.パシュチマッターナ・アーサナ【Paschimattanasana】
■フィニッシング・シークエンス
55.サルヴァーンガ・アーサナ【Sarvangasana】
56.ハラ・アーサナ【Halaasana】
57.カルナ・ピーダ・アーサナ【Karnapidasana】
58.ウールドヴァ・パドマ・アーサナ【Urdhva Padmasana】
59.ピンダ・アーサナ【Pindasana】
60.マツヤ・アーサナ【Matsyasana】
61.ウッターナ・パーダ・アーサナ【Uttsns Padasana】
※ここまでを7つのフィニッシング・シークエンスと呼ぶ
62.チャクラーサナ【Chakrasana】
63.シルシャーサナ/ヘッドスタンディング【Sirsasana】
64.ウールドヴァ・ダンダーサナ/ハーフベンド【Urdhva】
65.バッダパドマーサナ【Baddha Padmasana】
66.ヨガ・ムドラー【Yoga Mudra】
67.パドマーサナ/ジュニューナ・ムドラー【Padmasana】
68.ウトゥプルティヒ【Utplutihi】
69.シャヴァ・アーサナ【Savasana】
プライマリーシリーズの約60種類のアーサナはスタンディング、シッティング、フィニッシングシークエンスという分類方法の総計を指す。スリヤナマスカーラAとBはアーサナではないとみなす。ダンダーサナ・ポジション、ティッティバーサナ・ポジション、シールシャーサナ・ハーフベンドは、移行の途中とみなしアーサナから除外。サマスティティヒ、ヨガムドラ、ウトゥプルティヒも除外。他の流派で云われるシャヴァアーサナはアシュタンガではレストポーズであり、アシュタンガではスカ・アーサナという。また、名称が異なる場合もあり、ウッティッタ・ハスタ・パダングシュタ・アーサナB→パールシュヴァ・サヒタなど。よって正確な数ではないので、±5はあるかもしれない。
アシュタンガのマントラについて
マントラ【Mantra】とは、真言、呪文、祈りの意味です。オーム【OM】もそれひとつでマントラとなります。アシュタンガでは、始まりと終わりに、2種類のマントラを唱えます。基本は、先生が先に唱え、追随して生徒が唱える、コール・アンド・レスポンス形式で行われます。先生によっては同時に唱える場合もあります。
マイソールスタイルのクラスに於いては、バラバラに練習を始めるため、各自が心の中で唱えて(マーナシカ)から練習を始めます。その後、先生が「サマスティティヒ」と云ったら、マントラを唱える合図となりますので、練習を一度止め、オープニング・マントラを唱えます。唱え終わったら、フルヴィンヤサ(太陽礼拝Aのカタチでダウンドッグでアーサナに入る)で自分の練習に戻ります。※太陽礼拝、スタンディングはそのまま行います。