どうも、SHINGOです。
今日は、『身体の使い方を上達させる方法』の内の一つ、コントロール力についてお話します。
身体の使い方が下手な方は、極端な人物です。「ONかOFF」「やるか、やらないか」「0か1」という二極でしか、“まだ”身体を扱えない状態です。“まだ”なので、意図を持ってやれば出来ます。興味のないことだったりやりたくないことだったらそれでもいいのですが、やりたいことであるならば「やるか、やらないか」という考えではありません。「いかにやるか?」という考えで行うべきです。
つまり、0からの脱却1から先のことを考えるということです。0(やらない)と1(やる)ではなく、1から100の百分率で考えるということです。つまり、やらない選択肢はない。「やる」なかの質をいかに高めるかだけなのです。極端な人は、ここでも1か100かという2極にしてしまいます。そうではなく、7色の虹のようにグラデーションを作るのです。7音音階のドレミのように音楽を奏でるのです。つまり、段階をつくるということです。
筋肉に置き換えれば、筋出力を最初は、0%、100%と極端からスタートして徐々に、段階を作っていきます。
0%、50%、100%
0%、20%、40%、60%、80%、100%
0%、10%、20%、30%、、、、
むしろ、【0%=脱力】定義するとそれこそ難しいので20%、50%、100%などの段階を経ることで脱力が理解できる様になります。また、中庸を見つける手立てにもなるでしょう。僕は、デュアリティ(二元性)という二極を教えることから始めていますが、これは、ステップにすぎません。
人間は、極端から始めるものです。でもそれは、次のステージに行くためのものです。これらの、コントロール力を身につけるには、瞑想して、集中して、統制しなければなりません。それをアーサナの中で行うことがヴィンヤサです。しかも、このコンセプトを以ってヨガを行わない限り、理解することはできません。
それでは、やってみましょう。
■宿題1
立った状態(タダアーサナ、山のポーズ、サマスティティヒ)から、両手を頭の上にあげて合掌するまでの動作を3分割、4分割、5分割と最後10分割になるまで刻んで動かしてみてください。下ろす時も同様です。ただし、秒針みたいに、カチッカチッと動かない様に。滑らかに動きましょう。
■宿題2
胸の前で合掌して、両手を押し合う力を徐々に強めて、徐々に弱める歌うときに抑揚をつけるかの様に、カラフルなグラデーションをイメージするかのごとくやってみましょう。手に力を込めるときに、声を出して、「10パーセント。20パーセント、、、」と言いながら、「これが自分の中の10%だ。」と定義していきながら、やってみてください。定義するというのは、【自分で決める】ということにつながります。すなわち、指導者としての必須要素にもつながります。
やってみた感想をお待ちしております。
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※SHINGOのメルマガ『ヨガで求められる、身体の使い方を上達させる方法』(2018年1月5日発行)より引用
編集:いわさきあつひこ